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渡辺さんとバラを植えてみよう!
こんにちは!バラ企画第3回目となりました。
今では素敵なお庭でバラを育て上げている渡辺さんも、初心者の頃、バラの植え付けは本に頼るしかなかったとおっしゃっていました。
そこで今回は渡辺さんにガーデンガーデンへ来ていただき、バラの新苗の植え方を教えていただきました。
この記事を読むことでバラを植えるのに必要な道具、失敗しない方法がわかります!それではさっそく始めますね。
植えるバラはこの2品種
今回はガーデンガーデン店頭から、初心者向けの新苗を2品種選びました。まずはその2品種を紹介しますね。
1.真白(ましろ)
・ツルバラ
・将来はアーチなどに這わせられる
・価格高め
・とげが少ない
・耐病性が高く育てやすい
バラを初めて育てる方にはおすすめです!
2.フルレット
・樹形がコンパクト
・広い場所がなくても鉢植えで育てられる
・価格高め
・ピンクのグラデーションの花
・場所が狭くてもバラを咲かせたいのに向く
新苗の選び方
バラを植える前に、まずは新苗を選ぶ時のポイントを渡辺さんにお聞きしました。
真白は3つ在庫があったのでその中から1つ選びます。そのポイントはこちらです。
1. 株元の部分がしっかりしているもの
2. 株元から出ている枝が均等なもの
3. 病気をしていないもの
4. 気に入ったもの!
渡辺さんはこの4点を見て選んでいると教えてくださいました。
この4点を踏まえてこの日あった真白3本の中から選ぶと、真ん中の新苗がいいんじゃないかなとおっしゃっていました。
しかし、店頭にある新苗全部で条件がそろっているものがなかったとしても、ポットに植え替えてまずは丈夫に育て、その後の剪定次第できれいに育てることはできるので、枝がひょろっとしていても大丈夫とのことです。
次にフルレットの新苗は2つあったのでどちらか片方選んでいきます。
フルレットはどちらもパッと見たところ同じような雰囲気をしていました。
渡辺さんはどこを見て決めたかというと…
1.株元から伸びる枝の本数とその枝の元気さでした。
片方は枝が1本だけ出ていて、もう片方は2本同じような太さの元気な枝が2本出ていました。
渡辺さんは2本のほうが1本ダメになってもまだ育てられるから安心だとおっしゃっていました。
たしかに1本だけだとその枝がダメになったらなくなってしまいますよね。
でも今回店頭にあったこの2株はどちらも枝は元気なものだったので、渡辺さんは2本のほうを選ぶけれど、1本のほうでも元気に育ちそうなのでどちらでも好きなほうでいいのではとのことでした。
また2本のほうが全体的に広がって樹形がいいというのも好みに合ったようですよ。
もし好みの樹形のものがなくても新苗は支柱を立ててまっすぐに伸ばすこともできます。
手を入れることで好みのスタイルになっていくのは育てがいがありそうですね!
植え替えに必要な資材
バラの植え替えには何が必要になるのでしょうか。
ここからはバラの植え替えに必要な資材を紹介していきます!
・鉢・ポット
今回のバラ新苗2品種は、10.5㎝くらいの小さいポットに入っていましたが、これくらいだと7号鉢で水はけのよいスリット鉢にするのがちょうどよいそうです。
つい先のことも考え大きな鉢に植え替えたくなってしまいますが、水を上げたらすぐ乾燥できるのでこのサイズを使用します。
真白はツルバラなのでいったん7号鉢に植えますが、あとで成長させてツルを這わせていきたければ植え替えが必要になるでしょう。一方フルレットはコンパクトな樹形なのでこのまま7号鉢で1年くらい育てていってもよさそうです。
・バラ用の土
初心者の方はバラ用に配合された土があるのでそれを使えばまず失敗はないでしょうとのこと。
ガーデンガーデンにはバラの肥料コーナーがあり、そこにバラ用の土もあります。
今回は花ごころさんのバラの土を使っていきたいと思います。
下にある画像のようなパッケージで販売されています。
1袋12L入りで真っ赤なバラの写真が印象的ですね!
今回は鉢が小さいので鉢底石は使わずに、植え替えます。
・顆粒状の元肥
あまりバラに負担をかけないために、顆粒状の土に混ぜるタイプの肥料にします。
今回はマグァンプKを使用します。マグァンプKは約1年効果が持続すると書かれているほどゆっくりと効いていくそうです。
あまりバラに負担をかけないようゆっくり効く元肥を選んでいます。
置き肥という肥料もありますが新苗には向かないそうですので新苗を植え替えるときは土に混ぜるタイプの顆粒状元肥を選んでみましょう。
(ちなみに渡辺さんはマグカリンという商品を使っているそうです。)
・バラの活力剤
バラの活力剤も必要になってくるのですが、ガーデンガーデンのバラの肥料コーナーにあるばらの活力液DXというゴールドボトルの活力剤を今回は選びました。
住友化学園芸のマイローズ ばらの活力液DXです。
バラを植えていこう!
それでは先ほど選んだ7号鉢、バラの土、マグァンプK、動画では選ぶシーンがなかったですがダイアジノンというコガネムシ幼虫退治の殺虫剤を準備し植え付けをしていきます。
ダイアジノンについて、バラはコガネムシがつきやすいそうで、なんか変だなと思ってよく見るとついていたりするそうです。
そこで渡辺さんは土にダイアジノンを混ぜてバラを植えています。
ダイアジノンのパッケージはこちら。
1.バラの土を大きな容器にあける
まずはバラの土を出しましょう。大きな容器にあけてしまうと作業がしやすいです。
2.マグァンプKを混ぜる
大きな容器にあけたバラの土にマグァンプKを混ぜていきます。新苗には効果が弱くていいのでそんなに多くなく大丈夫です。パラパラと2振りくらいでしょうか。その後まんべんなく混ぜます。
3.ダイアジノンを混ぜる
ダイアジノンはしっかり振りかけましょう。
ダイアジノンを振りかけた後は両手でしっかりと土を混ぜてください。蒸れた状態になっているので空気を含ませるように混ぜます。
バラの土とマグァンプKとダイアジノンがしっかり混ざるようにしばらく混ぜます。
それではフルレットから植えていきます。
4-1.鉢に混ぜた土とのフルレットの新苗を入れる
バラの新苗には株元の部分にテープがついていることが多いそうです。
今回の新苗はテープがついていませんでしたが、だいたいこのあたりについているようです。
この指のあたりまでを土で覆うといいそうです。
接ぎ木(テープがある場合はテープ)の上まで植えてしまうとシュートが伸びてこなくなったり生育が悪くなることがあります。
では、さっそく土をある程度新しい鉢に入れます。
その上に新苗を鉢ごと乗せて高さをはかりちょうどよさそうなところまでやっていきます。
その後新苗を鉢から出して植えていきます。
そのときの注意点は、株元を指で挟むように持って鉢から抜くことです。その際根鉢(根っこと土の塊部分)は崩さないでおきます。
そして根鉢の周りの隙間に土を入れていきます。
これから成長する緑の枝が横に伸びていかないようまっすぐ上を向いて立つように土を入れていきましょう。
もし病気になっていそうな葉っぱを見つけたらついでに取ってしまいましょう。
土を入れつつ、たまに鉢の底をとんとんと土を下に落とすように優しくたたいていきます。
割りばしで落とす方法もありますが根が傷つくといけないので、渡辺さんはこの方法で土を落としているそうです。
フルレットの植え替えが完成しました。
4-2.鉢に混ぜた土と真白(ツルバラ)の新苗を入れる
ツルバラでもほとんど4-1で説明した手順と同じ方法で植え替えていきます。
軸の部分は埋めずに少し出した状態で植えます。
ツルバラの真白も同じ方法で植え替えが完了しました。
5.害虫と病気の対策をする
5月から秋にかけてチュウレンジバチの幼虫に葉っぱを食べられやすいです。
チュウレンジバチがくると葉っぱをほぼ食べつくしてしまいます。それを防ぐために殺虫殺菌をします。
鉢植えなら一般的には住友化学園芸の マイローズ ベニカXガードや、同じく住友化学園芸の 家庭園芸用の ベニカXガードなどを使います。
鉢にまくだけで効き目もいいそう。
(ツルバラで大きく這ってそだっているものには散布の消毒が必要になります。)
6.花とつぼみを摘む
花とつぼみ取りはバラ自体の生育をよくするために新苗の時だけにすることだそうです。
花を見たい気持ちはあるけれど見たら取ってしまったほうが新苗はよく育つそうです。
細い枝ならはさみがなくても手でちぎって取ってしまって大丈夫です。
7.水やり
渡辺さんは新苗の水やりには活力剤を使っているそうです。
今回はマイローズ ばらの活力液DXですがほかにもリキダス・メネデールなどがあります。
バラだけでなく他の草花にも活力剤は使うほうがいいとのこと。
水やりは毎日ではなく、乾燥と水を繰り返して育つので乾燥している期間も作ってあげないとだめだそうです。
土に指を入れてみて乾燥しているようだったら水やりを。まだ湿っている部分があるようなら水やりは控えます。
毎日水やりするのは逆にバラがダメになってしまうそうです。
裏に書いてある量を水で薄めて水やりします。優しく上から溢れないように与えます。
鉢の下から水が出てくるまでゆっくりていねいに水やりをしていくそうです。
水やりしたら置き場所を決めます。
朝から日が半日くらい当たるような場所がいいと渡辺さん。ここから2~3日水やりせず土がかわいたらまた水やりをします。
1か月くらいするとしっかり根付いているので、そこからは1週間に1回くらい水やりをしていくそうです。
まとめと次回のお知らせ
今回は渡辺さんに、ガーデンガーデン店頭でバラの植え付け植え替え方を教えていただきました。
実際に植え付けをやっていただくとそこまで難しい作業ではなさそうだと感じませんか?
ぜひバラの新苗と資材を揃えて鉢への植え付けに挑戦してみてください!
そして次回のお知らせです。
第4回目になるバラ企画ですが、次回は再度渡辺さんのお宅にお邪魔し、バラを育てると6月中旬ごろどのような作業をしているのかをお聞きします。
6月ごろだと具体的には花ガラ積みがあると思うのですが、その時のポイントなどもお伝え出来たらなと思います。作業は結構あるのでバラを育てる参考になると思います。ぜひ次回もお楽しみに!
それでは最後までお読みいただきありがとうございました。