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フィンガーライムジャパン講習会レポート 2026年4月 | ガーデンガーデン豊橋
講習会レポート
フィンガーライムジャパン
栽培講習会レポート
1. 水やりの基本
露地栽培の場合
植え付け時に一度しっかり水やりをすれば、その後は基本的に不要です。ただし真夏に2ヶ月以上雨が降らない場合は与えてください。
枯らしてしまう最大の原因は「過湿」
「大切にしすぎて」過湿による根腐れで枯れてしまう方が多いです。水管理はレモンなど一般的な柑橘類と同じ感覚でOKです。
原産地について
フィンガーライムはオーストラリアの森の中、緑豊かな環境に自生しています。乾燥地帯が原産ではないため、「乾かしすぎ」が正解ではありません。

2. 季節ごとの注意点
落葉・新芽について
1〜2月:落葉しにくい
3〜5月:寒暖差の影響で落葉する品種もある
新芽が出ないからといって焦る必要はありません。路地栽培では4月はまだ新芽が出る時期ではありません。
霜の被害を受けた方へ
新芽が霜でやられた場合は、肥料をしっかり与えて回復を促してください。
夏場の日当たり管理(鉢植えの場合)
1日中直射日光が当たる状態は大きなストレス
新芽が出にくくなったり、まったく出ない状態になることがあります。
理想の環境:午前中は日光あり、午後は日陰
適切な遮光により新芽に栄養が行き届き、秋の新芽もよく伸びます。
3. 害虫対策
主な害虫
他の柑橘類と同様にさまざまな害虫がつきます。
- アブラムシ・ダニ・カイガラムシ・スリップス
- チョウ・ガの幼虫・コガネムシの幼虫
チョウ・ガの被害に特に注意
フィンガーライムは葉一枚でも強い香りがするため、近くにレモンなどがあっても蝶はフィンガーライムを好んで産卵します。防虫ネットなどで物理的に遮断するのが最も効果的です。
参加者からのQ&A
その他の注意点
- 新芽をナメクジが食べることがあります
- 主幹のトゲは落としても問題ありません
4. 樹形管理・剪定
フィンガーライムジャパンさんの管理方法
- 横幅2m・高さ2m程度でキープ
- 年に2回剪定(6〜9月頃)
- 年2回の剪定の目的は”通路の確保”と摘果の手間をなくすこと
- フィンガーライムは古い枝に実がつく
剪定のポイント
枝先は養分が届きにくく実が小さくなりやすい
大きな実を収穫したい場合は枝先を切って着果数を減らすのも有効です。枝を切ることで摘果作業の時間も短縮できます。
支柱はなくても大丈夫
支柱を使うと、実の重みで支柱を支点に枝が折れることがあります。自然な樹形に任せましょう。
横に広がる品種(アルストンビルなど)
立てなくても問題ありません。肥料がしっかり入っていれば、上に伸びる枝(主幹)が自然と出てきます。
古枝の枯れ込み対応
6〜7年で古枝が枯れ込むことがある
家庭栽培の場合
手が入るよう枝を軽く間引く程度でOKです。ただし間引きすぎには注意してください。

5. 品種と収穫
収穫時期の目安
- 6月中旬頃〜:緑系(コレット・アルストンビルなど)
- 9月頃まで:透明・緑色系が収穫終了
- 9月下旬以降:ピンク・赤系
- 4〜5月に花が咲いたものは品質が高い傾向あり
完熟のサイン
フィンガーライムは完熟すると実が落ちる
レモンなどとは異なります。実が落ちるサインを見逃さないようにしましょう。
色が変わらない品種の見分け方
- コレット:完熟前は果実に縦の筋あり → 完熟するとパンパンになって筋がなくなる
- グリーンジャイアント・テイスティグリーン:果皮が黄色っぽくなってきたら収穫のタイミング(7月頃に試食して確認)
生産・販売目的の品種構成
早咲き品種を8割・遅咲き品種を2割程度にすると安定した収益につながります。
6. 肥料について
フィンガーライムジャパンさんの管理方法
すべて液肥を使用しています。
市販のハイポネックス原液を使う場合
- 基本:1000倍に薄める
- 元気な株の場合:800倍でもOK
7. 保存方法
フィンガーライムジャパンさんでは-60度の超低温冷凍庫で保存しています。
家庭での保存
食べ切れない分は冷凍保存がおすすめです。アイスコーヒーなどとも相性抜群です。
8. 元気がない株の対処法
- 水やりが多すぎていないか確認する
- 株を鉢から少し抜いて根の状態を確認する
- 白い根っこが全くない場合は一旦肥料をストップする
- 半年ほど様子を見て、白い根が出てきたら肥料を再開する
9. 成長の目安
年間成長量:約1m
フィンガーライムは1年でおよそ1m程度伸びるほど成長が早い植物です。