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2025.05.20 column

2025年5月『イチジク講習会』レポート

ガーデンガーデンでは愛知県蒲郡市にあるイチジク農家さん「マルシンファーム」さんと一緒に講習会を開催しております。

今回は2025年5月に行った講習会の様子をお届けいたします。

今回のテーマは「枝決め」です。

では早速作業風景を見ていきましょう。

圃場へ行くと、イチジクの枝が30cm~40cm伸びていました。元気に成長していますね!イチジクの葉っぱは夏になると手のひら以上に大きくなります。このまますべての枝を育てていくと、葉っぱが生い茂り、虫、病気が発生します。枝を整理して風通しを良くしていきます。

 

イチジクの枝は50cm間隔にしていきます。40cmでも60cmでも成長には問題ありませんが、生産現場ですと作業効率や害虫がでない環境を作っていくのに現在は50cm間隔に落ち着いているとの事です。マルシンファームさんはエコファーマーでなるべく農薬を使わないように工夫されています。

 

一枚上の写真の枝を剪定しました。とてもいい枝が出ていたので、「育てたい」「もったいない」「切って大丈夫??」って不安になりますよね。勇気をもって切りましょう。よりたくさん、美味しいイチジクを収穫するためにこのような剪定をしています。

 

受講生の皆さんにも”あなたならどの枝を残しますか?”と洗濯ばさみを枝につけてもらい、答え合わせをしていきました。自分で考えるとどの枝を残すべきかわからなくなっちゃうんですよね。またこれからイチジクの枝がどのような成長をしていくかをイメージして枝決めしていくことが大切です。

 

青色のヒモは誘因ヒモです。ヒモの間隔は50cmになっており。1本のヒモに対して、枝が1本あるのみとなりました。この枝を大切に育てて、イチジクを実らせ、収益を上げていきます。たくさんあった枝がたったこれだけになっちゃいました。

 

こちらは2025年3月に新しく植えた枝です。「3月の講習会レポート」この樹は一文字仕立てにしていくので枝を左右に2本のみ残しヒモで誘因していきます。本当は元気よく5本以上の枝が出ていたんですよ。もったいないと感じるかもしれませんが、これがイチジクの樹1本から、500個以上収穫するための準備なんですね!

 

一枚上の写真の枝をヒモで横に倒しています。まずは地面と平行に「主幹」となる枝を育てていきます。このイチジクは「ドーフィン」という品種で比較的枝が柔らかく横にも倒しやすいです。しかしながら品種によっては(バナーネ、ビオレソリエス)などは枝が硬く、折れやすいなど品種によっても異なります。慎重に行いましょう。

 

 

こちは3月の講習会で行った「挿し木」から芽が出てきました。こんな小さい樹がたった1年で1メートル~2メートルにもなるんですよ!

 

枝決めのようす

 

 

1年でどのくらい成長するのか、またのレポートをお楽しみに!

イチジク講習会の内容です。途中からでも参加可能です!ぜひご連絡お待ちしております!